ある受講生さんが、こんな話をしてくれました。
「看護師の資格があるから、定年になっても働けると思っていました。
どこに行っても仕事はあるし、何とかなるだろうって。」
確かに、仕事はあります。
でもその方は、60歳を前にして、「働けること」と「無理なく働けること」は違う、ということを実感したそうです。
新しい職場では、
年下のスタッフから指示を受け、
新しい電子カルテを覚え、
人も環境も一から慣れ直す毎日。
「能力が落ちたとは思わない。でも、正直しんどかった」
と話してくれました。
これは、その方だけの問題ではありません。
50代以降は、体に変化が起きるのと同じように、働き方も変化していく時期なのではと、私は思います。
それは衰えるからではなく、更年期を経て、女性ホルモンが大きく変化した体では、
「常に適応し続ける」こと自体が、以前より負荷になりやすくなるからです。
それは、誰にでも起こり得ることです。
多くの人はここで、
「年齢のせい」
「自分が弱くなったから」
そう思い込んでしまいます。
でも実際には、
体の仕組みが変わったのに、働き方だけが昔のまま、という小さなズレが起きているだけ。
その受講生さんは、
「もっと早く、退職後の働き方を考えておけばよかった」
そう話してくれました。
このスクールで大切にしているのは、更年期かどうか、年齢がいくつか、という区切りではありません。
女性ホルモンが変化した体で、
どうすれば無理なく働き続けられるのか。
どうすれば、経験を消耗させず、
価値として残していけるのか。
自己価値を活かしながら、人生設計そのものを見直していく。
そのための視点を、大切にしています。
今はまだ、
目の前の仕事をこなすことで精一杯な方もいると思います。
がむしゃらに働く時期があってもいい。
頑張ること自体が、悪いわけではありません。
でも、いつか。
「今日は頑張る日」
「今日は無理しない日」
それを、体調や年齢の不安ではなく、自分の意思で選べるようになる。
そんな働き方ができたら、悪くないと思いませんか。
このスクールが目指しているのは、働き続けることではなく、「どう働くかを選べる人生」です。
